2019/07/05

1液型と2液型の違い

本記事では塗料の1液型2液型の違いについて紹介します。

 

 

 

 

 

1.主な違い


 

名前の通り、1製品の荷姿が1缶のみのもの1液型2缶あるもの2液型になります。

 

1液型はすでに主剤※1と硬化剤※2が混ざっているのでそのまま使うことができます。

2液型は主剤と硬化剤が別々になっており、使用する際に混ぜる(撹拌する)必要があります。

 

 

 

(左 :1液型の製品荷姿、右 :2液型の製品荷姿、そのうち右が主剤で左が硬化剤)

 

※1 主剤 : 塗膜の主となる液体、色もこちらの液に含まれる。

       こちらには硬化成分が含まれていないため、こちらのみで塗装しても塗膜がしっかり固まらないので注意が必要。

※2 硬化剤 :硬化成分。こちらを主剤に混ぜることで塗装後に塗膜が硬化して塗膜機能が発揮される。

 

 

 

 

2.良い点、悪い点


 

各々の良い点、悪い点は以下表の通りになります。

 

1液型 2液型
良い点 ・安価

・開封後にすぐに使用できる(撹拌不要)

・耐久性が高い

・下地を選ばず塗装可能

悪い点 ・2液型に比べて耐久性が低い

・塗装できる下地が限られる

塗装可能な下地はコンクリート、セメントモルタル、旧塗膜

・使用に際して主剤と硬化剤をしっかり混ぜる

・混ぜたら保存ができない

・1液型に比べて高価

 

 

 

 

3.2液型の塗料について


 

2液型塗料の取扱いについて以下3点に注意いただく必要があります。

 

(1)主剤と硬化剤の混合比率

適当な容器に主剤と硬化剤を入れます。

主剤と硬化剤を混合する際の混合比率は決まっているため遵守して下さい。

 

混合比率を誤ると硬化不良(塗装後しても塗面が固まらない)原因になります。

購入した分をすべて使い切る場合は主剤、硬化剤をすべて入れて混ぜて頂ければ問題ないですが

必要量の使用する場合は比率に注意して主剤、硬化剤を混ぜて使用して下さい。

 

例)ユータックR(荷姿:主剤15kg、硬化剤3kg)を6kg分使用する場合

 荷姿の通り、主剤と硬化剤の比率は5:1であるため主剤を5kg、硬化剤を1kg混ぜる。

 

 

(2)混ぜる(撹拌)

容器に主剤、硬化剤を入れた後は硬化剤が全体に行きわたるように混ぜます。

混ぜる方法としては以下があります。

 

①棒で混ぜる(汚れても問題なく丈夫なもの)

決まった仕様はありませんが汚れても問題なく木くずが落ちないような棒を用いてかき混ぜます。

②攪拌機を用いて混ぜる

専用の機械を用いてかき混ぜます。

リースで借りることも可能です。 例)㈱レント様_攪拌機リース

 

 

(左 :かき混ぜ用の棒、右 :攪拌機)

 

 

(3)使用できる時間

主剤と硬化剤を混ぜた塗料は使用できる時間が限られているため早めに使い切ってください。

※製品によって違いはありますが常温20℃下で3~4時間以内になります。

当サイトのおすすめコラム

主剤と硬化剤の混合比率について :2液型塗料における各液の混合比率

手持ちの工具が攪拌機に! :インパクトなど電動工具に装着することで攪拌機として使用できる撹拌棒

塗装の流れ :床塗装における最初から最後までの施工の流れ

こ塗料選定は慎重に! :過去に発生した床塗装の失敗事例

既存の塗膜を確認するには :床塗料選定材料となる既存塗膜の仕様判別する方法

以上になりますがご不明なあれば問合せ受付もしておりますのでご連絡頂ければと思います。

一覧に戻る